港区のファミリーサポート「育児サポート子むすび」の登録~利用体験談

保育

港区のファミサポ事情「子むすび」とは?

子育ての「援助を受けたい人」と「援助を行いたい人」を繋いでくれるファミリーサポート事業について港区の場合はどんな感じなのか、実際に使ってみた感想を徹底レビューしたいと思います。

◆ファミサポではなく、なぜか「子むすび」

ほかの区のママたちから「ファミサポに助けられてる!」という声をよく聞くようになった産後のお話です。そういえば「港区ってファミサポ利用の話、ほとんど聞かないなぁ」と思っていました。それも、そのはず。なぜか、名称が「子むすび」になっているのです。以前は母親学級などで「登録だけでもしておきなさい」とゴリ押ししていたようなのですが、コロナ以降はそもそも母親学級や両親学級自体が消滅してしまい、登録どころか私のように存在すら知らなかったという人も少なくありません。

港区の育児サポート子むすびの利用条件や保育の内容

普通のシッターサービスや一時預かりと何が違うのでしょうか?くわしくチェックしてみましょう。

◆育児サポート子むすびの利用資格

出典:育児サポート子むすび|港区社会福祉協議会より

港区のファミサポ「子むすび」を利用できるのは、0歳から小学校6年生までの児童がいる家庭の保護者で、港区に在住・在勤する人で、育児サポートを必要としている人なので、かなり幅が広いですよね。

◆育児サポート子むすびのサービス内容は?

保育する場所は、原則自宅。ですが、登録の時に聞いたら近所の児童館とか公園なども希望することができました。

これは保育される側の家でもいいし、保育する側の家でもOK。

育児支援の内容は保育園や学童クラブの送り迎えや保護者が、病気や出産または家族等を介護するとき、保護者が、学校行事へ参加するとき、保育時間外、休園日のシッティングなど多岐にわたります。これも登録の時に希望を書いておいて、あとで協力会員さん(手助けがしてくれるシッターさん側)と細かく打ち合わせをして調整できます。

◆子むすびの利用料金

1時間あたり800円。きょうだいの場合は、2人目から400円がプラスということなんですけれど、めちゃめちゃリーズナブルですよね。民間のシッター会社と比較しても半額以下に抑えられるので、これはすごく助かります。

あと活動に伴う交通費や食事代等は利用者側の負担になります。

うちの場合は企業の福利厚生で、月6000円まで補助がでるのでそれも助かりました。お勤めの会社の福利厚生もチェックしておくといいかもしれません。

◆子むすびの注意点

利用時間は、原則2時間が限度です。なので、仕事などで長い時間保育してもらいたい人には不向きなサービスですが、ちょっと人の手を借りたいときにはすごく助かりますよね。

港区のファミサポ「子むすび」の登録方法

ここからは実際に私が登録して、実際に利用できることになったときまでの体験談をお話します。

◆申請場所は港区社会福祉協議会

登録には、一度六本木にある港区社会福祉協議会の窓口へ行かねばなりません。東洋英和のちょうど向かいくらいの場所です。こういうのネットでやってくれればいいのに、窓口に行ったら書類をたくさん渡されました…!

◆利用の希望内容を申請書に書き提出

利用にあたって、住所や利用希望時間、希望場所や希望の保育内容を細かく書いていきます。

特に窓口では、「協力会員(シッティングしてくれる人)を探すにあたって、交通費はいくらまでOKですか?」と聞かれました。なんでも、湾岸エリアは協力会員のほうが多い状況で、それ以外のエリアだと利用希望者のほうが圧倒的に多いので、なかなかマッチングがうまくいっていないとのこと。

「2時間の保育(1600円)に対して、ゆりかもめとか乗ってこられると初乗りだけで300円以上(往復で600円とかかかってしまう)から、この辺り、大丈夫ですか~?」というニュアンスで説明を受けました。なので、登録前にはあらかじめ交通費いくらまでOKなのか決めていくといいかもしれません。

あとは公園へいったり、児童館へいったりするときの移動手段は徒歩なのか、バギー(ベビーカー)なのかといった細かいところも記入していきます。

◆地域のリーダーから連絡がくる

申請後のコーディネートは地域のリーダーが行うそう。それで、リーダーから「こういう人がいます」あるいは「マッチングできませんでした」という結果が電話で伝えられます。うちは幸い、「近所の協力会員が見つかった」といううれしいお知らせをいただけました。徒歩圏内なので交通費もゼロ。本当にありがたいです。

◆リーダーと協力会員さんが自宅に来て打ち合わせ

初回は、我が家にリーダーと協力会員さんが自宅に来てくださって、打ち合わせをしました。このときも1時間分の利用料金800円がかかります。ここで、夫や子どもとも初顔合わせ。あい・ぽーとのスタッフさんたちと同じように、お金のためというよりも子どもが好きで本当に情熱的に活動されている人が多いとは聞いていましたが、うちに来てくださった方もとても人柄がいい人で、あまりご近所に知り合いもいなかったので、うれしかったです。

◆ファミサポで自宅保育開始

打ち合わせの時にシッティングをしてくれる協力会員さんと電話番号を交換して、連絡は直接電話かショートメールでやりとりすることになりました。こうして無事、自宅保育2時間を毎週お願いできることになりました。マジ助かる。

育児サポート子むすびを実際に使ってみた感想

これはもうシンプルに、登録してよかったです。ってか、1時間800円って、本当にボランティア程度のお金なのに、子どもを愛情たっぷりに保育してくださるから、すごくありがたいという気持ちでいっぱいです。人対人なので、相性が合わないケースもあるかとは思いますが、うちの場合は、子どももすごくなついていて、利用して正解でした。私もその間に、仕事や家事をできるようになったし。

◆事故対応もすごくスムーズ

一度、家のなかで子どもが転んでケガをしてしまったことがあったのですが、(私も見ていたんですけれど、まだヨチヨチ歩きで近くで見ていてもどうしようもなかったケースの事故)協力会員さんも社会福祉協議会の担当者も「万が一のことがあったら心配なので、病院へ」とすごく親身に対応してくださいました。本当にたいしたことなかったので、私が手当てして事なきを経たのですが、いざというときも安心だと感じました。

というわけで、実際、未だに稼働している協力会員さんの人数を利用希望者が大きく上回っているという状況は変わらないものの、これは一度ダメ元でもいいから登録だけしておく価値はあると思います。

というわけで、睡眠時間を削りながら仕事や家事をしている、コロナ禍でなかなか実家が頼れない…という状況の人は、まずは近所のパッションあふれるサポーター探しを子むすびでしてみてはいかがでしょう?


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