英語はできるようになってほしいけれど、日本の学校がいいのか、インターナショナルスクールがいいのか、悩みがつきません。そんななかで、見つけたのが西麻布にある「さくらインターナショナルスクール麻布校」です。早速、説明&見学会へいってきました。
「日本語も英語もどっちも大事」さくらインターナショナルスクールの特徴

さくらインターナショナルスクールの一番の特徴は、日本人が作った、日本人のためのバイリンガル教育に力を入れていることでした。
◆妊娠中、0歳から参加できるクラスもある
出典:さくらインターナショナル公式サイトより
ベビークラスの対象は、妊娠中の方〜生後9ヶ月まで。火曜日、木曜日の9:00〜9:40の40分間という限られた時間ではありますが、発達や成長が一番大きい時期にプロの先生のサポートが入るのは、親的にすごくいい取り組みだなと思いました。
9か月を過ぎると、トドラークラスといって、英語での歌やベビーサイン、フラッシュカードなどの右脳開発プログラム中心のレッスンにそう。
◆世界初の日英バイリンガルの国際バカロレア認定校
保育園から幼稚園、小学校※、中学校※、高校※と一度入ってしまえば、一貫でゆったり学べる環境にあるのはいいなと思いました。また国際バカロレアに認定されていつつも、日本語の教育を大事にしているという点は、ほかのインターと一線を画す魅力です。
(※:神戸のみ。東京にも作る予定ではあるらしいです)
◆幼児教育・保育の無償化対象施設だから費用もリーズナブル
さくらインターナショナルスクールのK1(年少)・K2(年中)・K3(年長)クラスは、国が定める基準を満たした保育施設なのも安心なポイントだと思いました。月額37,000円まで補助が出る※ので、普通のインターへ通うよりもリーズナブルな料金なのは助かりますね。
(※専業主婦(夫)家庭で認可外保育や幼稚園の預かり保育を利用する場合は無償化になりません。補助認定の手続き・詳細についてはお住まいの市区町村役所にてご確認ください。)
まる3時間…!学園長説明会に参加し施設内も見学
というわけで、ゆったり学べるよさそうな学校だなぁと思って、学園長が登壇する説明会にでかけてきました。当日は、子連れ参加もOKで、別室でスタッフの人が遊んでくれたりもして、0歳の赤ちゃんを連れてきている保護者の人もけっこういました。
◆学園町が学園創設や教育理念を熱弁?!まさかの3時間以上が経過‥
一番、驚いたのは学園長自らが説明する時間の長さ。私が出席した時はまる3時間以上しゃべってました。説明会を受けての一番の感想は「長すぎ…」です。ほかの保護者の人も同じことを言っていました。「9:30頃より開始し、11:30頃まで園内の見学、そのあと説明、質疑応答でお時間を~」と言われて、13時すぎまで拘束されたらさすがにひくでしょう…。隣の部屋にいた子どもも飽きちゃってぐずるし、大人もさすがにお昼を大幅に回ると思っていなかったので、クタクタでした。
特に学園を創設した思い出話や有名人(茂木先生とホリエモン)と撮った写真のくだりがマジ長くて、似たような話が何度も繰り返されるのです。パワーポイント1ページ進むのに30分以上かかってる場面もあり、途中で帰ろうかとすら思いました。
◆東大生を輩出してないのに東大推しという謎
出典:さくらインターナショナルスクール公式サイトより
学園長の話のなかで一番不思議だったのが、この“東大”発言。茂木先生は、カリキュラムラボ顧問として公式サイトにも登場されてます。学園長ご本人は「このオジサンたち(茂木先生とホリエモンのこと)と仲がいい」とも発言していて、積極的にイベントにも呼んだりもしている様子。で、何度も「東大、東大」と言ってたので、ゆったりと学ばせたいと思って説明会にいった私としては「別に子どもを東大へいれたいと思ってこのスクールに来たわけじゃないんだけどな…」と感じてしまいました。進学実績としてまだ東大は排出していないので(これから東大生が誕生する可能性はありますが)、整合性がとれてないというか、腑に落ちなかったです。
海外留学に力を入れているとも言ってましたが、実際、今現在でいうとそこまで有名な名門大学の名前もない状況。
◆事前のメールのやりとりでは…
説明会の申し込みをしたときに、事前に担当者の方とメールで日時のやりとりをさせていただいたのですが、ここに学園長のほぼ更新が止まっているブログが紹介されているのはまだわかるんですが、びびったのは、「ノーベル賞学者が教える子の能力の伸ばし方」という東洋経済オンラインの記事(さくらインターとなんの関係があるの?)という謎のURLまで書かれていたこと。
控えめに言って、こういうのは教え子がノーベル賞とってからにしなさいよ!と思うわけです。
◆良くも悪くも軸足が関西
学園長自身も関西弁だし、なんだかんだいって、小学校以降の神戸の関西国際学園がベースになっているスクール。なので、パパたちの集まり「オヤジの会」とか開催されてるらしいのですが、あのノリはうちの夫は「無理」と言ってました。
子どもたちが広い校庭を走っている映像もあったのですが、あの環境も神戸だからこそ。
出典:さくらインターナショナルスクール公式サイトより
↑こういう屋外スペースの写真もいっぱい紹介されたのですが、全部神戸です。
出典:さくらインターナショナルスクール公式サイトより
西麻布の校舎は、これ↑。ほぼビル。園庭もないし、公園までもけっこう距離があります。あと、「小学校ができます」とは言っていたのですが、いくらバカロレアが~といっても、くくりはフリースクール。だったら、普通の小学校のほうがいいのかなぁと思いました。
子どもたちも英語が好きになる子は多いのかもしれませんが、普通のインターみたいに日常会話も英語という環境ではないようです。
◆乳幼児期に英語に触れながら過ごす環境としてはいいかも
なので、小学校以降の勉強面で~というよりは、乳幼児期に普通の保育園や一時預かり、幼稚園へいくよりは、英語に触れる機会が多い環境ですねという印象を受けました。売りは小学校以降の部分みたいで、説明会の内容もほぼ中学や高校受験、留学などの話が多く、早期教育に関しての特徴的な話が薄めだったのは残念でした。
さくらインターナショナルスクールの説明会にいった感想
このようなわけで、西麻布に校舎があるなら…と思って説明会へ行ったのですが、結局、神戸に縁もゆかりもない我が家としては、少し想像していたのと印象が違いました。せっかく都内にいい学校がいっぱいあるのに、わざわざ神戸へ生活拠点を移す予定はなかったので、ゆったり進学できるかも…という点のメリットはあまり感じられず。
でも、今後の生活、関西へいくことも視野に・・という人や、日本語教育もしっかりやってくれるバカロレア認定のインターを探している人にとってはぴったりな学校だと思います。あとこれから学園町説明会へ行く人は、時間に余裕をみておいたほうがいいかもです。長いので。それでは、本件はこの辺で。