外苑のプレスクール!キッズガーデンの特徴
保育から習い事まですべてワンストップで叶えてくれる!普通のプレスクールよりもさらに充実したコンテンツを提供してくれると話題のキッズガーデンのフラッグシップとなる大型施設が外苑に登場し、大きな話題を呼んでいます。

◆特徴1:専用室内温水プール完備
出典:キッズガーデンHPより
キッズガーデン専用の25m×8mの室内温水プールが完備されています。2,200平米で3フロアという、セレブや芸能人に人気の代官山園の約3倍にも及ぶ広さを誇る都内最大級スペースで、1~3歳までのプレスクール、4~6歳の幼稚部、小学1~3年生を対象とした学童施設で構成されています。1~9歳までの一貫した教育環境なので、のびのび学べそうだなという印象でした。
◆特徴2:伸芽会と共同開発のオリジナル幼児教育プログラム
英語クラスから、リトミック、ダンス、空手、体操、水彩画、受験クラス、大手幼児教室「伸芽会」と共同開発した幼児教育プログラムまで多彩。日替わりで外部専門講師も招きながら、様々なプログラム・レッスンが受けられます。
出典:キッズガーデンHPより
北島康介氏率いるKITAJIMAQUATICSのインストラクターが講師を務める、コーチングを用いた水泳プログラムや高嶋ちさ子氏主催「MUSICO」監修、プロヴァイオリニストによるヴァイオリンの課外レッスンなども。すごい豪華な顔ぶれですね。
◆特徴3:幼児教育無償化の対象施設
認可外保育施設指導監督基準を満たす証明アリの施設で、自治体の要件を満たしていれば、港区在住だと最大97,000円の助成が受けられます。ちなみに、渋谷区在住の方は最大57,000円、それ以外の区に在住の方は37,000円の助成がでるかもなので、まずはお住まいの区に問い合わせてみてみるといいと思います。
キッズガーデン南青山の費用は平日プラン99,800円~
出典:キッズガーデンHPより
入会金が50,000円、年会費が15,000円かかります。朝8時から夜6時までフルで預ける場合、固定で20万近く毎月かかるので、港区のプレスクールのなかでも費用はかなり高額なほうですよね。
オムツ代込みで、廃棄まで全部園で行ってくれるので、それはいいなと思いました。しかし、お水代100円/日(預けるとき必須)、250円/日(15時半以降に預けるとき)など、オムツ以外のオプションは結構地味にコツコツかかるので、ここもチェックしておいたほうがいいですね。

子どもに習い事を!忙しい親の希望を叶えてくれるプレスクール
出典:キッズガーデンHPより
値段は高いけれど、あっちこっちに習い事をしなくても何から何まで面倒を見てくれるのは働き世代の親たちにとってやっぱり大きな魅力です。流行りのモンテッソーリに英語、ダンスやリトミック、そして幼稚園受験の対策までやってくれて、毎日お友だちや先生と楽しく過ごせるなら、お金には代え難い経験になるかも!と思って、さっそく説明会へでかけてきました。
キッズガーデン南青山の説明会へ参加したけど入園はやめたワケ
夫はかなり前のめりで、当日入園申し込みをする勢いでの説明会参加になりました。なんでも電話したときに、「1歳児クラス、増設したけど空きがあと少ししかない」と言われたからだそう。少ししかないって何?具体的にあと何枠なのか聞かないと…。夫はあおられやすいタイプなので、イケてない不動産屋みたいに「あと2人です」とかって急かされても、焦ってサインしないで一度家に帰って話し合おうね。そんな話をしながらいざ、キッズガーデン南青山へ。
◆衝撃1:リビエラのジムがそのまま保育園になってた
出典:キッズガーデンHPより
中に入って、一番びっくりしたのが、昔ここにあったリビエラのスポーツジムのなかみが、けっこうそのまま使われていたことです。乳幼児を預かるように内装を作り替えたりしていないので、とにかく大人の目線で死角になってしまう場所が多い…。しかも施設ができてスグということで、ところどころ新しさはありつつも、扉のスキマとか子どもが指を挟んでしまったらどうするんだろうという感じだし、階段も急すぎ‥。エレベーターがあるといっても、それこそ、1歳とか2歳の子どもがスーッと乗っちゃったら危ないなぁと思うような場面も。
◆衝撃2: お散歩の映像。保育士の人員配置に不安
説明会のなかで園児たちがお外へお散歩している映像が流されたのですが、園児に対して、保育士さんが少なすぎ…。
質疑応答の時に1歳児の先生の人員配置をきいたら「35、6人に対して5人くらい」と言われました。港区の基準は大きく下回っているし、国の基準でいってもギリギリです。そのあたりが認可外だからOKとも思えず、なんだか微妙な印象です。
そして港区が公表している認可外保育施設名簿(令和5年1月1日現在届出済施設)によると、なんと「定員の設定なし」になってるんです。キッズガーデンの広尾とか元麻布も同じなんですが、これ、無制限に受け入れるつもりとかじゃないですよね?!どういう意味なんだろう‥と不安に思いました。
◆衝撃3:担当者が「月齢考慮」の意味を理解していなかった
別の人が「子どもが2月生まれなのですが“月齢考慮”はどのようにされているんですか?」と聞いたところ、「秋にクラスアップするので、ゆっくり対応できますよ」と答えられていました。で、その親御さんが「今1歳なんですが、秋まで0歳クラスで、秋から1歳児クラスになるという意味ですか?」と確認すると…
担当者「秋にほかの1歳児の子たちと一緒に2歳クラスになります」
という珍回答。結局4月生まれの子たちと一緒に1歳児クラスに入れられ、秋に2歳児クラスにあがるのでは、普通より早くない?と保護者席はぞわぞわした空気になったのですが、おそらく答えていた担当者(保育士の人ではなく、運営サイドの事務員っぽかったけれど)、月齢考慮の意味を正しく理解していなかったものと思います。
大事な子どもを預けようという矢先に、運営サイドが保育の基本的な部分を理解していないというのはかなり心配なレベルだと感じました。
◆衝撃4:プールは使えない
キッズガーデンの面積の大半をしめる元リビエラの地下のあの大きなプール。使えるのはなんと年少さんから。というわけで、プレスクールで入れても1歳、2歳はスイミングができないのです。だったら北島康介の名前を全面的に出してくるなよと思ってしまいました。シンプルに大きなプールより、広い園庭があるほうがよかったです。
◆ほかにも違和感がいっぱいだった…
制服はかわいいけれど、実際触ってみたら生地がイマイチだったり、モンテッソーリ教育といっても専用の部屋にモンテ風のオモチャが用意されているだけで、お庭とか自分で選べる本棚とかがなかったり、プレスクールの見学できているのに、プールの会員が相当少ない様子で「年少からスイミングはじめたいお友だちとかいらしたらぜひ紹介してください」と営業されたり、なんだか違和感だらけで微妙な気持ちになりました。
キッズガーデンの評判、あとで調べてわかったこと
出典:2023年3月期第2四半期決算 決算説明会資料より
運営元の株式会社Kids Smile Projectは、よくもわるくも株式会社なので、公開されているIR資料をみたら結構「利益伸ばしていきまーす」ってグラフを発表していて、まぁ、お金って大事だもんねと少しシュールな気持ちになったりもしました。
あともう一点、ひっかかったのが、猛烈に求人をかけていること。
出典:indeedより
「保育経験/資格無しで応募可」って…。それであの保育料を考えるとやばくない?って思いました。
特に保育補助要員のスタッフについては時給1,075円~、園児定員の定めなしでアルバイトを募集中。保育士資格あっても時給 1,150円~未経験OKという募集状況、やっぱり人が全然足りていないんだなぁと思うとともに、利益追求型の園ってちょっと難しいかもなぁといろいろ考えてしまいました。
いくら北島康介や高嶋ちさ子が~といってプログラムの内容が素晴らしくても、実際に子どもたちに直接かかわる先生たちの目線、コメント、説明が一切なかったものひっかかってしまいました。
というわけで、合う・合わないの相性はご家庭ごとに異なる部分かと思いますが、私には合わなさそうだという結論となり入園は見送ることにしました。夫の「絶対いいプレスクールだ~」という魔法も無事にとけてよかったです(笑)
▼この記事も読まれています。